お盆やお彼岸に先祖様のお墓にお参りに行くとき、お供え物を持っていきますよね?
ご先祖様は何が好きだったかな?そんなことを思いながら、お供えを選ぶことが多いのではないでしょうか。
我が家でも、ご先祖様が好きなものを墓前にお供えするのですが、お供え物は何でもいいというわけではないのです。
そこでこの記事では、お供え物には向いていない物やおすすめのお供え物、お供えをする時のマナーなどを紹介します。
お供え物にはダメなものがある!故人が好きでも控えた方がいい物とは?
実はお供え物には、これといったルールはありません。
では、なぜお供え物にダメなもの、控えた方がいいものがあるという情報が出回っているのでしょうか?
それは宗教上の問題です。
仏教でダメだとされているお供え物は
- 生もの
- 肉・魚
です。
これらは、お供え物に適していないとされています。
お供え物は、お盆やお彼岸の間、法事の間など、下げるまでに時間があります。
そうなると、こちらが頂くまでに傷んでしまいます。
そんなことから、生ものはNGとされています。
肉や魚がダメな理由は、殺生に当たるからです。
命を奪っていただいた食べ物をご先祖様にお供えすることは、失礼に当たるということで、宗教上ダメとしているところが多いです。
我が家もお供えするときには、生もの・肉・魚はお供えしていません。
私は嫁ぐ前と嫁いだ後と宗派が違いますが、どちらの場合もこの3つはお供えをしませんでした。
ところで、お供え物の定番として、時期になるとスーパーでよく見かける「落雁(らくがん)」という
砂糖菓子がありますよね。
この落雁を必ずお供えしないといけないというルールもありません。
では、なぜ落雁が定番として売られているのかというと、昔は砂糖が贅沢品とされていて、身分の高い人しか
食べることができませんでした。
身分が高い人しか食べられないお菓子が、仏様への最上のお供え物として選ばれることが多かったからです。
今でもその名残で、落雁がお供えの定番となっているんですね。
落雁についてはこちらの記事もどうぞ!
色々お話してきましたが、お供えにダメなものは、生もの・肉・魚ということを覚えていれば、間違ったお供えを選ぶことはありませんよ!
お供え物には何がいい?おすすめを紹介!
お供えにダメなものを紹介しましたが、それではどういった物がお供えに適しているのでしょうか?
お供えに適しているものは、日持ちするものです。
我が家でもよくお供えにするものは
- 小分けに包装されている和菓子
- 小分けに包装されている焼き洋菓子
- 水菓子(羊羹やゼリー)
- 季節の果物
これらが多いです。
なぜこれらが適しているのかというと、お供え物は自分の家だけではなく、法事に呼ばれることで持参しないといけないこともあります。
そんな時は、小分けにされているお菓子が最も喜ばれます。
お供え物は法事が終わると、参列者に分けて持ち帰ってもらいます。
この時に、小分けできないものだと、持ち帰ってもらいにくいですよね。。。
さらに日持ちすることを考えると、和菓子や焼き洋菓子が適しています。
お供えと言えば、季節の果物も多いですよね。
これは、ご先祖様に季節をお伝えすることができるので、適しているとされています。
夏の旬であれば、スイカなど夏を感じることができますよね。
普段から季節ごとの果物をお仏壇にお供えしてあげると、ご先祖様も喜んでくれますよ!
そして、水菓子が良い理由は、法事は暑い時期に行われることが多いので、暑い日に食べやすく日持ちもするという理由からです。
知っておきたい!お供えのマナーとは?
お供え物を持って行くときのマナーについて紹介しますね。
まず、お供えを持参するときは、きちんと「のし」もつけます。
品物の上からのしをつける内のしが一般的ですが、お供え物だと開けてからでないとわからないという理由で、外のしにする地域もあります。
そして、表書きは「御供」か「御供物」と書きます。
名前は、苗字のみで書きましょう。
書く時のペンですが、お香典などで使用する色の薄いものではなく、普通の黒のペンを使います。
そして、持参するときは風呂敷に包むか紙袋に入れ、お渡しするときは紙袋から出してお渡しします。
これらをしっかり守って、マナー違反にならないように法事に参加しましょう。
御供え物の置き方については、こちらの記事をどうぞ!
>>>お供え物に置き方や向きあるのを知ってた?正しい置き方とは?
お供えにダメなものやお供えのマナーまとめ
お供えにルールはありません。
しかし、宗教上、お供え物に適していないものがあります。
それは殺生に当たる肉や魚、そしてすぐに傷んでしまう生ものです。
季節の果物は、ご先祖様に季節をお伝えできるので、普段から季節ごとに旬の果物をお供えするのもいいですね。
法事に行くときにはぜひ参考にしてください。