七草粥って、苦手な人が多いですよね。
周りの人がまずいと言っているのを聞いて、食わず嫌いな人もいるかも知れません。
私の子供も、最初は全然食べてくれませんでした。
実は七草粥は、ひと工夫すれば美味しくパクパク食べられるようになりますよ。
今回は、七草粥がまずいと感じる理由、驚くほど美味しくなる簡単なあく抜き法とひと工夫のポイントを詳しく紹介します。
七草がゆがまずいと感じるのはアクのせい!?簡単アク抜きと出汁で美味!
まず最初に、七草粥がまずいと感じてしまうのは、なぜなのでしょうか?
それには色々な原因があると思いますが、やはり草特有の香りや食感であることが多いです。
しかし、草の青臭さは、アク抜きをしていないか、していても上手く出来ていないかのどちらかです。
きちんとアク抜きをすれば、草っぽい感じや癖をなくすことができますよ。
それでは、アク抜きや下処理の仕方を紹介しますね。
1. 七草のすずなはカブ、すずしろは大根のことです。
これらの根(白い)の部分は、好きな大きさ(できれば薄く)に切って、葉や他の草とは別にしておきます。
2. 塩(目安は500mlに小さじ1)を入れ沸騰させたお湯に、草や葉だけを切らずにそのまま入れて10分くらい茹でます。
(栄養素を逃しにくくするために切らずに入れるのがポイント)
3. お好みの食感になれば取り出し、色落ち防止のため氷水に入れて冷ましてから、食べやすい大きさに切ります。
4. カブや大根を軟らかくなるまで茹でます。
(鍋でご飯からお粥を作る場合には、ご飯と一緒にすずな・すずしろを茹でてもいいです。)
5. 別に炊いたおかゆに、七草を混ぜ込みます。
これで癖のない美味しい七草粥の完成です。
七草粥の出汁ですが、私のオススメは2つあります。
カツオ出汁と鶏がらスープの素です。
どちらの出汁も、素材の味を邪魔せず優しい味になります。
卵を溶いて上からかけても、すごく美味しいですよ。
私がこのやり方に変えてからは、家族みんなが七草粥をいっぱい食べてくれるようになりました。
やはり七草粥が美味しくないと感じるのは、草の癖が強いことが一番の原因だと思います。
うまくアクを抜いて、しっかり栄養が摂れればいいですよね。
ちなみに、私は草くさい方が好きなんですけどね(笑)
七草粥はいつ食べる?おせち料理で疲れた胃腸を休めよう!
ところで、七草粥っていつ頃から食べられていて、いつ食べれば良いのでしょうか?
おせち料理で疲れた胃腸を休めるためって、本当なのでしょうか?
実は七草粥は、平安時代(西暦794年頃)から食べられているようです。
すごく長い歴史がある食べ物なんですね。
また、七草粥は1月7日に食べますが、1月7日は「人日(人を大切にする日)」という一年で最初の節句なのです。
中国に唐の時代からある、1月7日に7種類の野菜が入ったスープを食べる「七種菜羹(しちしゅのさいこう)」といわれる習慣が日本に伝わりました。
それが、元々日本にあった「若菜摘み」という習慣と合わさって、七草粥になりました。
その当時、七草粥は「邪気を払って病気を防ぐおまじない」として、また、「長寿健康」を願って食べられていました。
それが今でも受け継がれているんですね。
そして、1月7日にお粥を食べるのは、胃腸を休めるためというのは本当です。
お正月は祝い事なので、普段の生活より少し派手になりますよね?
おせち料理には、緑の野菜が少ないですし、お正月には祝い酒を飲むという風習もあります。
私も、お正月はついつい食べすぎてしまう上に、運動もほとんどしないので毎年正月太りをしてしまいます。
あなたは大丈夫ですか?
お正月は、ついつい食べすぎで胃腸が疲れてしまうので、胃腸に優しいお粥を食べます。
そこに七草を入れることで、不足していた野菜の栄養素まで取り込むことができるのです。
すごく理にかなっていますよね。
春の七草は、胃腸を整えてくれたり風邪を予防してくれたりと、とても体に良いのです。
お正月の胃腸の疲れを、いったんリセットする意味でも、是非食べてくださいね!
以前は、七草を手に入れるのは難しかったですが、今ではスーパーなどで七草セットとして売っていますよね。
手に入りやすいので、七草粥を食べる機会を増やしてみてはいかがでしょうか?
>>>春の七草の順番は?覚え方は和歌風に五・七・五・七・七で完璧!
七草がゆの美味しい作り方まとめ
七草粥は体にいいとわかっていながらも、食べず嫌いだったり、一度食べたけど癖があって苦手だったりと、食べる機会を逃している人が多いと思います。
でも実は、ひと手間を加えるだけで本当に美味しくなるので、毎年食べるのが楽しみになりますよ!
まずいと思って食べなかった人も、次の1月7日には是非、七草粥を食べてみてくださいね。