除夜の鐘は、テレビでも中継しているくらい、とても素晴らしく、年末に欠かせない風習の1つですよね。
しかし、除夜の鐘って神社で突かれているのか、お寺で突かれているのか、どっちなのでしょうか?
また、除夜の鐘を鳴らしている人って誰なのでしょうか?
除夜の鐘は小さいころから知っていても、詳しい事って案外知りませんよね。
そこで今回は、除夜の鐘を突いているのは神社?それともお寺?
誰が鐘を突いているの? 除夜の鐘を突くとどんないいことがあるの?
といった除夜の鐘についての疑問について解説します。
参考記事:除夜の鐘の時間は何時から突き始めるの?突かせてもらう時の作法は?
除夜の鐘はどこで突いてるの?
私は除夜の鐘を聞くと、今年一年のことを色々と思い出します。
一年の良かったこと、良くなかったことを思い出して、来年も頑張ろうと気合が入れられます。
良くなかったことは、除夜の鐘で癒されると同時に浄化されて、不思議と楽になっていく感じがするのは、私だけでしょうか??
ところで、除夜の鐘はどこで突かれているのでしょうか?
それは、お寺です。
除夜の鐘は、元々、仏教の風習として古くに伝わってきました。
神社は神道の建物であるため、除夜の鐘は突きません。そもそも神社には鐘がありません。
神道とは日本の宗教で、八百万(やおよろず)の神様に影響され、展開された宗教のことです。
したがって、除夜の鐘は、お寺でしか突けませんので、注意してくださいね。
ちなみに、お寺の鐘の正式な名前は、梵鐘(ぼんしょう)といいます。
梵という字には、聖なるという意味があるので、梵鐘は聖なる鐘という意味になります。
聖なる鐘というだけあって、鐘の音を聞くだけでも清らかな気持ちになって、すごく癒されますよね?
除夜の鐘を鳴らす人は誰?一般の人でも突けるの?
聖なるありがたい鐘を突いている人って、お坊さんや特別な人だけだと思っていませんか?
実は、除夜の鐘は一般の人でも突くことができますよ。
私も、除夜の鐘はお坊さんが鳴らすものだと思っていました。でも、20歳の時に友達に除夜の鐘を鳴らしに行こうと言われて、私も鳴らすことができるんだとビックリしたことを覚えています。
その年に、初めて除夜の鐘を鳴らしましたが、その時は緊張しすぎて、感動なんて味わう余裕はありませんでした(笑)。
そうならないために、作法を知ってから行きましょう。そうすれば、きっと初めてでも楽しめますよ。
参考記事:除夜の鐘の時間は何時から突き始めるの?突かせてもらう時の作法は?
鐘を突くときは、固くならずに力を抜いて突けば良い音が鳴りますよ。
一般的に、除夜の鐘は108回突くとされていますが、最近では、除夜の鐘は突けば突くほど良いというお寺もあります。実際、私が参っているお寺も、希望した人は全員、除夜の鐘を突かせてもらえます。
また、お寺によってはお坊さんだけで突くところや、108回と回数が決まっているので、整理券を配ったり抽選で、というお寺もあります。
そして除夜の鐘を突く費用に関しても、無料のお寺もあれば有料のお寺もあります。
無料だったとしても、気持ち程度でもお賽銭は入れたほうが、御利益があると私は思っています。
もちろんお賽銭は鐘を突いてからですよ。「戻り鐘」にならないよう注意してくださいね。
※戻り鐘:お参りをした帰りに鐘を突くこと。戻って前に進めないことから縁起が悪いとされている。
あなたが行こうと思っているお寺で除夜の鐘がつけるのか?費用は掛かるのか?などを事前にチェックしてから行くようにしましょう。
お寺のホームページや直接電話で問い合わせるなどして確認してくださいね。
私は毎年、除夜の鐘を突きに行っています。除夜の鐘を自分自身で突くのと突かないのでは全然違いますよ。自分で突くと、鐘の音が心にしみこんでくると言うか、心が落ち着きます。
是非、あなたも突いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
除夜の鐘は、お寺で突きます。
神道の神社には、鐘がありません。
そして、除夜の鐘は、必ずしもお寺のお坊さんや特別な人物が突くのではなく、一般の人でも突くことができます。
ただし、お寺によっては一般開放していないところもありますし、人気のお寺では、希望者が多いため、整理券を配っていたり、抽選で決定したりすることもあります。
事前に問い合わせて確認しておくと安心ですね。