初夏が旬のびわ。
その実はとても美味しいですが、びわの葉が健康にいいって知っていますか?
びわの葉をお茶にしたり、お風呂に入れたり、さらには焼酎に漬けこんでエキスを抽出したりとその使い方もいろいろです。
今回は、びわの葉の効果が最大限に生かせる収穫時期から、びわの葉の乾燥方法、びわの葉風呂の作り方まで詳しく紹介します。
びわの葉の収穫時期はいつがいい?
びわは主に西日本に分布する常緑広葉樹なので、一年中緑の葉を付けています。
なので、びわの葉をいつ収穫したらいいのか悩むかも知れませんね。
びわの葉の薬効が最も高くなる時期は、1月下旬の大寒の頃と言われています。
ただし、この時期はびわが花を咲かせて、これから実を育てていこうとする大切な時期でもあります。
葉は光合成によって糖分を供給しますが、この時期に葉を取り過ぎてしまうと、実の成長に必要な養分が不足してしまう可能性があるので注意が必要ですよ。
光合成の能力は、古い葉よりも新しく若い葉の方が高いのが一般的です。
逆に、びわの葉の効能は2、3年経った古く硬い葉の方が高いとも言われています。
なので、この時期に葉を収穫するなら、色が濃く古くて硬い葉を必要最低限の量だけ収穫するようにしましょう。
花に元気がなかったり、花が付いていない枝の葉を収穫するのもいいかも知れませんね。
びわの実のことも考慮すると、びわの葉は実の収穫が終わった後、8月~9月に収穫するのがいいです。
この時も、色の濃い古い葉を収穫してくださいね。
びわの葉の乾燥方法はどうする?
びわの葉がうまく収穫できたら、次は乾燥です。
びわの葉は、そのまま使うのではなく乾燥させてから使いますよ。
びわの葉の乾燥方法を紹介しますね。
- びわの葉には泥が付いていたり、葉の裏側には細かい毛がたくさんあるので、これらをたわしなどを使ってキレイに洗い流します。
- びわの葉が丸まって、指でパリパリを割れるくらいまで天日3日ほど乾燥させます。
目の粗い洗濯ネットに入れたり、針金を針代わりに紐を通して首輪状にしたりすれば、風に飛ばされる心配がないですよ。
びわの葉風呂の作り方!
ここでは、びわの葉風呂の作り方を紹介しますね。
びわの葉風呂は、びわの葉をそのままお風呂に浮かべてもいいですが、オススメは鍋でエキスを煮出す方法です。
- びわの葉5~10枚程度を2、3㎝角にちぎる
- 鍋に水と①を入れて火にかける
- エキスが抽出されて煮汁が茶色になったら火を止める
- クッキングペーパーなので濾した煮汁をお風呂のお湯に加える
※びわの葉もお風呂に入れる時は、濾したクッキングペーパーにそのまま包み縛って入れる
びわの葉を鍋で煮出して風呂に入れると、びわの葉のエキスがいっぱいお風呂に広がるので効果的ですよ。
煮出すのが面倒な時はそのままお風呂に浮かべても効果がありますよ。
乾燥させたびわの葉を5~10枚ほどお風呂に浮かべましょう。
細かくちぎって入れると有効成分が溶け出しやすいです。
その場合はちぎった葉を布袋や目の小さい洗濯ネットに入れておくと後片付けが簡単です。
びわの葉風呂の効能とは?
いろんな効能が期待できるびわの葉風呂ですが、主に次のような効能があります。
美白
びわの葉の色素沈着抑制作用があり、シミやそばかすの改善に効果があります。
シワ、たるみ
びわの葉にはコラーゲン分解酵素の働きを阻害する作用があり、肌のコラーゲンが分解されるのを防いでくれます。
それに加えて抗酸化作用もあり、シワやたるみの予防・改善に効果があります。
皮膚炎やニキビなどの肌トラブル
びわの葉の殺菌作用と抗炎症作用が効果を発揮します。
体臭・わきが
びわの葉の殺菌作用が体臭やわきがの原因となる菌を殺菌・消毒します。
アトピー性皮膚炎・あせも
びわの葉のヒスタミンの放出を抑える抗炎症作用が効果を発揮します。
この他にも、びわの葉湯の温浴効果が血行を促進し、疲労回復、腰痛や肩こり、冷え性などにも効果があります。
まとめ
今回は、びわの葉風呂について、びわの葉の収穫時期から効能まで紹介しました。
びわの葉風呂にはいろんな効能があるので、ぜひ入りたいですね。
ただ、1回に5~10枚ほど使うとなると、毎日入るのはなかなか難しいかも知れませんね。
びわの葉入浴剤も売られているので、そちらと併用するのもいいですね。
びわの葉はお風呂にするだけじゃなく、お茶にしたりエキスを化粧水にしたりもできますよ。
詳しくは下の記事で紹介しているので、読んでみて下さいね。