春と言えばいちご狩り!真っ赤に熟れて甘酸っぱいイチゴはいくらでも食べられますよね。
私も何度かいった事がありますが、いちごをいっぱい食べた後ってトイレが近くなりませんか?
いちごの水分のせいもあるでしょうが、実はいちごには利尿作用があるんです。
この記事では、いちごに利尿作用があるのはなぜなのか、さらに苺に含まれる栄養素や効果・効能についても紹介します。
いちごの利尿作用は何が原因?
いちごをたくさん食べるとトイレに行きたくなりますよね。
いちごに利尿作用がある理由は2つあります。
まず1つ目の理由として、いちごは水分がとても多いことが挙げられます。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、イチゴの90%は水分です。
水分が多いイメージのスイカやミカンがそれぞれ89.6%、86.9%なので、スイカとほぼ同じ、むしろちょっと多いくらいなんですね。
なので、いちごをたくさん食べると、たくさん水を飲んだのと同じことになり、トイレが近くなると言うわけです。
そして、2つ目の理由としてはカリウムの働きが挙げられます。
体内に塩分(ナトリウム)が多くなると、体は塩分の濃度を一定に保とうとして、水分を溜め込みます。
体内の塩分を水で薄めようとするわけですね。
これがむくみの原因です。
カリウムは、余分なナトリウムを体外に排出し、体内の塩分濃度を一定に保つ働きがあります。
その結果、余分な水分が体内に溜め込まれることなく排出されます。
つまり、尿の量が増えるというわけです。
カリウムはさまざまな食材に含まれていますが、水に溶けやすいので、煮たり水にさらしたりすると失われてしまいます。
いちごは、表面をさっと洗うだけでそのまま食べられるので、カリウムが失われにくいんですね。
と言うわけで、いちごに利尿作用があるのは、含まれる水分がとても多く、さらにカリウムの働きによって体の余分な塩分と水分が排出されるからです。
ちなみにむくみを抑えたいからといって、水分を控える人がいますが、これは間違いです。
体が、高くなった塩分濃度を下げようとしてむくんでしまいます。
むくみを抑えるには、塩分の摂取を控えるかカリウムを摂取して塩分を排出するのが効果的ですよ。
いちごの主な栄養素とは?
いちごと言えば赤くてかわいいイメージですが、かわいい容姿に似合わず栄養がたっぷりなんです。
それでは、いちごに多く含まれる主な栄養素を見てみましょう。
食物繊維(水溶性・ペクチン)
いちごには、水溶性食物繊維のペクチンが多く含まれています。
ペクチンにはコレステロールの上昇を抑えることで動脈硬化を防止したり、腸内で善玉菌を増やしたりする効果があります。
また、ペクチンは水に溶けてゼリー状になるので、便秘の改善が期待できる上、下痢の時には腸の表面に膜を作って腸壁を保護する効果もあります。
ポリフェノール
いちごが赤いのは、ポリフェノールの一種のアントシアニンによるものです。
アントシアニンは強い抗酸化作用があり、癌などの生活習慣病や老化の原因とも言われる活性酸素を除去してくれます。
また、視力回復や眼精疲労にも効果があります。
りんごが赤いのもアントシアニンですが、りんごは皮をむいて食べることが多いですよね?
その点、いちごは丸ごと食べるのでアントシアニンを摂取しやすいですね。
ビタミンC
いちごにビタミンCが多く含まれることは聞いたことがあるかも知れませんね。
ビタミンCの代表格のレモン(果汁)やミカンが100g中にそれぞれ50㎎、32㎎であるのに対し、いちごには62㎎も含まれているんです。(参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂))
ビタミンCには免疫力の向上や美肌、ストレスの緩和にまで効果があると言われています。
葉酸
葉酸はビタミンB群に属する水溶性ビタミンです。その名の通り、植物の葉に多く含まれます。
「造血のビタミン」とも言われ、ビタミンB12と共に赤血球の生産に関与しているので、貧血予防に効果があります。
また、心筋梗塞など循環器疾患の予防効果も期待されています。
さらに葉酸は、細胞分裂や細胞の成熟にも関係していて、特に胎児にとって重要な栄養素です。
カリウム
カリウムはミネラルの1つで、体内から余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きがあり、高血圧やむくみの予防に効果があります。
また、心臓や筋肉の機能を正常に保つ役割もあります。
改めてみてみると、苺にはいろんな効果がありますね。
でも、苺ってあんなに美味しいのに、一年中売られているわけではないのが残念ですよね。
いちご好きの私としては、バナナみたいにいつでも気軽に買える存在になって欲しいんですが。
いちごがスーパーで売られている時期やスーパー以外で買える場所は、こちらの記事で紹介しています。
良かったら読んでみて下さいね。
いちごの利尿作用と含まれる栄養素まとめ
今回は、いちごの利尿作用と栄養素について紹介しました。
いちごの利尿作用は、いちごに含まれる水分の多さとカリウムの効果による相乗効果だったんですね。
外出先でのいちごの食べ過ぎには注意した方が良さそうですね。
この記事で調査するまで、いちごがそんなに水分が多いとは知りませんでした。
スイカは少し水っぽい味なので水分が多いとイメージできますが、いちごって味がしっかりしてますよね?
なんか不思議です。
ところで、いちごの粒々が種だと思っていませんか?
実は違うんですよ。詳しくはこちらの記事へ!